オリックス森脇浩司監督(54)がCS決戦を目前に、異例の願望を明かした。2勝で突破が決まる短期決戦で「3試合やりたい。みんなでヘトヘトになって勝利をもぎ取る」と宣言。常勝軍団の礎を築くために、ポストシーズンも泥臭く戦う決意だ。

 首位ソフトバンクとの勝率はたった2厘差だった。激闘のペナントレースを終え、さらなる激闘を森脇監督は望んでいた。2連勝でのファーストステージ突破が理想だが、あえて言った。

 「3試合やりたい。みんなでヘトヘトになって戦って、勝利をもぎ取る。それが今のオリックスに必要なことだ」

 昨年の5位からチームを2位に引き上げ、自身の契約も2年延長となった。勝利にこだわる姿勢はチームに浸透。それでも指揮官はまだ刺激を欲していた。常勝軍団を形成するためには、短期決戦で思う存分に力を発揮することも必要な要素。CS出場は08年以来で、前回は3位日本ハムに連敗。2度目のCSを勝ち抜くことが来年以降のチームに肥やしとなる。

 本拠地で行った最終調整で、森脇監督が最初に声を掛けたのはエース金子だった。「皆さんの期待に応えるようなことは言ってない。オフのゴルフの話かもしれないよ」とかわしたが、球界屈指の右腕への信頼は厚い。金子は報道陣の質問を遮り、3日連続で無言を貫いた。チームの期待を一身に背負い、かなりの緊張感を漂わせた。

 「金子を信頼しているのは言うまでもない。チームを信じる。明日は全員で一丸になって戦う」

 異例とも言える3戦フルセットの願望。その先に18年ぶりの日本シリーズ出場、黄金時代の幕開けがある。【田口真一郎】

 ◆04年以降のプレーオフ、CS通算成績(勝率)

 ソフトバンク14勝21敗(・400)オリックス0勝2敗(・000)日本ハム16勝10敗(・615)※アドバンテージは含まない