162キロ右腕・日本ハム大谷翔平投手(20)が「剛球スタイル」で、今日11日のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第1戦のマウンドに臨む。10日、京セラドーム大阪で全体練習に参加し、最終調整を行った。公式戦とは違い、ペース配分よりも全力投球に重点を置いて、初回から全開で飛ばすことを明言。162キロをマークした球宴や公式戦最終戦のように、フルパワーでオリックス打線にぶつかる。
「制限解除」でCSマウンドに仁王立ちする。ファーストステージ第1戦の先発を任された大谷は、きっぱりと言い切った。「シーズン中は長いイニングを投げるために、ペース配分しながら投げている部分もあるけど、中継ぎ(投手)もいるので、(CSは)1イニング1イニングやっていきたいです」。短期決戦のため、後先のことは考えず、目いっぱい飛ばすことを宣言した。
公式戦中は「いつも完投したいと思って投げています」。長いイニングを投げて勝利するのが先発投手の役目だと考えている。だが、最大でも3試合で終幕するファーストステージでは、1度劣勢に回れば取り返せないまま敗退が決まってしまう。「(初戦は)大事な試合になる。気持ちで負けないように。ゼロで抑えたいです」。普段とはスタイルを変えてでもチームに強烈な追い風を吹かせる。
今季「剛球スタイル」で投げた試合が2試合だけある。1イニング限定の登板だった球宴第2戦(甲子園)と、調整登板のため2イニングでの降板が決まっていた今月5日の楽天戦(札幌ドーム)。そのどちらの試合でも、日本球界最速タイとなる162キロをマークした。同じように、圧倒的な力で打者をねじ伏せる。
オリックス戦は今季2戦2勝。特に9月13日の対戦では完封勝利を挙げている。「(警戒するのは)糸井さん。中軸はパワーがあるので、その前後をしっかり抑えられれば」。京セラドーム大阪とは縁がなく、昨年8月23日以来、プロ入り2度目の登板だが、この日の練習では実際にマウンドに上がって投球練習を行い、感触も確認した。
相手の先発は球界を代表する好投手・金子。だが栗山監督は「それを上回る可能性がある投手。その確率が高いのは…と考えて、ごく自然に」と大谷に初戦を託すことを決めた。球界の歴史上初めて、投打「二刀流」選手が挑むポストシーズン。その背中に、チームの命運もかかっている。【本間翼】



