阪神福留孝介外野手(37)が「先手必勝」を誓った。大一番を翌日に控え、甲子園の全体練習ではフリー打撃で快音を連発した。日本シリーズなどを経験し、短期決戦の怖さを肌で知る男は練習を終えると、先手の重要性を口にした。

 「初戦、初回というのは大事だね。先手を取れば、チームにとっても勢いがつくだろうし」

 9月からシーズン最後まで打線を引っ張る活躍を見せた。広島を土壇場で逆転し、本拠地CS開催を実現させた原動力と言っても過言ではない。強力クリーンアップの後ろに座る6番打者を任せられることが予想される。それだけに初回のチャンスで福留にまわり、得点が生まれれば-。そんなイメージも出来上がっているかのようだった。

 「変わったことをする必要はないし、急にはできない。自分の感覚を大事にしながら、体調をしっかり整えてやりたい」

 先手を取る準備をしながらも、気負いはなし。福留は充実した表情だった。【鈴木忠平】