侍ジャパンのソフトバンク今宮健太内野手(23)が、日米野球で対戦するアストロズの小兵ホセ・アルテューベ内野手(24)から技術を盗み、成長へとつなげる。

 アルテューベは現役メジャーリーガーで最も身長が低い168センチながら、今季ア・リーグで首位打者、最多安打、盗塁王の3冠を獲得。172センチで今季打率2割4分だった今宮にとって、体のサイズが似ており、お手本として最適だ。

 アルテューベは二塁。今宮の遊撃とはポジションが異なる。それでも「あの人は知っています。どういう体の使い方をしているか見たい。あの体に近づくためにはどうしたらいいか、素早い動きなど勉強したい」と、興味津々だ。

 打撃だけでなく守備でも目を光らせる。「守備はどういう風にやっているのか。勉強になるところがあると思う」。ゴールデングラブ賞を2年連続で受賞するなど、守備には自信を持っている。だが、おごることはない。練習中から小兵メジャーの一挙手一投足に熱視線を送り、徹底的に吸収するつもりだ。

 今日8日集合の侍ジャパンでは、特に守備で貢献したいという思いが強い。「見せたいのは守備ですね。しっかりアピールしていこうと思います」。2年連続最多犠打を記録したバントの精度の高さも、チームにとって大きな武器。ソフトバンクの日本一に貢献した23歳は、今度は米国で活躍する名手から刺激を受け、小久保ジャパンでも大きく羽ばたく。【福岡吉央】