開幕投手争いに参戦や!

 今季復活の9勝を挙げた阪神岩田稔投手(31)が25日、球団事務所で契約更改に臨み、1400万円増で自己最高となる年俸6000万円でサインした。会見で「負けるとは思っていない」と開幕投手の座にけん制球。プロ10年目で初の大役に、藤浪、メッセンジャー、能見らと火花を散らす。(金額は推定)

 岩田が宣戦布告した。相手は能見からエース継承された藤浪やメッセンジャーだ。「僕はエースキャラではない。こそっとやるタイプ」と前置きしながらも力強く言った。

 「やるからにはそういうところも目指していかないといけない。内海さんも、開幕投手、沢村賞を狙うと言っていた。そういったことも言っていかないといけない」

 永遠のライバル球団、そのエースの発言で火が付いた。同じ左腕の巨人内海は契約更改で大役を掲げた。来季はプロ10年目。岩田も初の開幕投手狙いを明言してみせた。

 引退さえ覚悟した今季。オープン戦で調子を上げられず、開幕は2軍。4月下旬に出番が回ってくると、安定した投球でローテーションをがっちり守った。9勝8敗で、貯金をつくったのは09年(7勝5敗)以来。防御率2・54はリーグ2位だった。「使ったら成績を残すという証明はできたかなと思います」とキッパリ。自信を取り戻した1年だった。

 ターニングポイントは、お尻に体重を乗せる感覚だった。「投球フォームを考えながらやっていたら、はまった」。そこまで重視していなかった箇所を意識し出すと、足りなかったピースがはまったかのように結果として表れた。あまり数字の目標を立てないタイプが「来年は最低15勝。タイトルも何かしら取らないといけない」と自らにプレッシャーを与えるほどだ。

 きっかけ?

 のお尻を中心としたトレーニングをすでに開始している。今オフはさらに鍛え、3月27日、オープニングゲームのマウンドに突き進む。【宮崎えり子】