原点回帰で1号!

 ソフトバンク柳田悠岐外野手(26)が12日、紅白戦でチーム初アーチを右中間最深部へ放った。今キャンプでは本塁打数を増やそうとスピン打法に取り組んでいたが、10日の第3クール初日から昨年までの打法に戻していた。4番構想もあるフルスイング男が、本能のまま打ってアーチ量産を目指す。

 豪快なラインドライブを描き右中間最深部芝生席上部へ白球が突き刺さった。まさに柳田らしい130メートルの大アーチだった。

 「完璧でしたね」。紅組の4番として出場し、5回に1ボールから大場の132キロ内寄りの真ん中低め直球をフルスイング。ベンチ前に出てきた工藤監督から笑顔で出迎えられた。

 今季トリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)を狙う柳田は今キャンプでスピン打法に取り組んでいた。昨季の15本塁打から倍増するためには、打球にバックスピンをかけ角度をつけようとしていた。王球団会長や松中のアドバイスも実行した。だが、10日の第3クール初日からスピン打法をやめ、昨年と同じ打法に戻した。「(スピン打法では)ヘッドが走らない。打球がドライブしても放り込めばいい」。今まで通り、来たボールに対してフルスイングではじき返す。今季はその継続が一番いいと判断。紅白戦2戦目、通算4打席目で答えを出した。

 藤井打撃コーチは「あまりスピンを意識するとこすってしまう。バランスを取ってしっかり打ってくれたらいい」と説明した。今後はティー打撃などでボールの少し下をとらえる練習を続ける。長距離砲として角度は追求し続ける。

 4番に座っての1発にも「内川さんやデホ(李大浩)さんが出ていないし(4番は)そんなに意識していない」と話す。だが、いろんな打順のバリエーションを考えている工藤野球。藤井コーチは「4番であり、5番でありというのは考えの中にあります」と主軸としての期待を寄せる。

 紅白戦の6回にはカウント3-0からフルスイングで空振りする積極性も見せた。「向かってくる球には今まで通り」。難しいことは考えず、来た球を全力でとらえる。ギータはギータのまま、自然体でトリプルスリーに挑戦する。【石橋隆雄】