<明治神宮大会:福岡大3-1道都大>◇10日◇大学の部1回戦◇神宮

 大学の部で、道都大(北海道)が福岡大(九州3連盟・福岡6大学)に敗れた。

 道都大のドラフト2位指名コンビが、悔しい大学最終戦を終えた。オリックス2位指名の佐藤峻一投手(4年=北見柏陽)が1-0の8回裏、痛恨のサインミスで逆転を許した。福岡大の先頭打者を2ストライクと追い込みながら、スライダーを要求した捕手のサインを、スプリットに見間違えた。捕手が後逸し振り逃げとなり、そこから同点、逆転三塁打などで3失点。被安打6、11奪三振の力投も実らなかった。

 佐藤峻は「視力は1・0あるはず、ナイターで見づらく2回以降は捕手に指に白いテープを巻いてもらいましたが、僕の見間違い」と悔しがった。打線は6回まで打者18人が完全ペースで抑えられたが、7回に、巨人2位指名、大累進遊撃手(4年=駒大苫小牧)が三遊間を破るチーム初安打で口火を切り先制した。終盤ひっくり返されての手痛い敗戦に、山本文博監督(57)は「佐藤峻はきちっとコンタクトをつけないといけないね」と反省を促した。チームはこの大会3度目の挑戦で、初勝利はまたもお預けとなった。