元世界ミニマム級、ライトフライ級2階級王者の挑戦者・井岡一翔(26=井岡)がWBA世界フライ級王者フアンカルロス・レベコ(31=アルゼンチン)を2-0の判定で破り、デビュー18戦目で世界最速3階級制覇を達成した。

 防衛8回の強豪王者に対し、リーチで勝るアドバンテージを生かした。自分の距離で左ジャブ、ボディーをヒットさせる。時折、相手のハードパンチの打ち終わりに右を合わせる場面もあり、着実にポイントを重ねた。

 元2階級王者の叔父弘樹氏(46)が4度挑んでかなわず、自分が2度目の挑戦でついに3階級制覇を手にした。「まだ信じられない。井岡家の悲願です。よかった、という軽い言葉では表現できません。判定は僅差でも、勝てたんでいいです」と笑顔を見せる。

 フライ級の壁を崩した戦いを「分厚い壁でも、この前やってカギはかかっていないとわかった。今日は自分のボクシングを見せられたと思う。この階級でも十分やれることを見せられたと思います」と振り返っていた。