マラット・グレゴリアン(24=アルメニア)が70キロ初代王座に就いた。グレゴリアンは決勝でジョーダン・ピケオー(24=オランダ)に1回KO勝ちした。

 優勝候補のグレゴリアンが、下馬評通りの実力を発揮し、3連続KO勝ちで頂点に立った。1回戦の山崎陽一(シルバーウルフ)を2回51秒右ハイキックで沈めると、準決勝では牧平圭太(HALEO TOP TEAM)を2回2分で仕留めた。決勝は1回1分24秒での圧勝劇を演じた。

 長い足でキック攻撃主体のピケオーに対し、グレゴリアンは左右のパンチを繰り出して応戦した。そして序盤からリズムに乗ると、1分過ぎから猛ラッシュ。最後は左右のフック8連打で相手をマットに沈めた。

 人類最激戦区といわれる70キロを制したグレゴリアンは「小さい頃はK-1 MAXで強い魔裟斗選手らを見て育った。同じチャンピオンになれてうれしい」と舌も滑らか。「伝説のチャンピオンと言われるようになる」と目を輝かせた。