ボクシングのWBA世界フライ級王者井岡一翔(27=井岡)が3度目の防衛戦から一夜明けた21日、大阪市内のジムで会見し「課題はあったが、連続KOできて良かった。すごくいい経験になりました」などと振り返った。

 井岡は額に少し傷がある程度で、顔が腫れることもなく、ほぼいつも通りの表情で対応した。

 2戦続けて11回にKOし、前半にボディーなどの多彩なパンチでダメージを与えておいて、後半に勝負をつける「勝利の方程式」ができつつある。その理由として「練習でもスタミナの底上げはやってますから」と、終盤でも落ちないスタミナ面を挙げた。

 今後の注目は、WBA世界フライ級スーパー王者で、WBO同級王者でもあるフアンフランシスコ・エストラダ(26=メキシコ)との統一戦が実現するかどうか。父一法会長は「(相手陣営に)メールはいれてます。来週から早速話し合いをしないと」と、早々に交渉を開始することを示唆。井岡も「やるならこの階級で最強を証明したい」と、念願の統一戦を望んでいた。