ボクシングの前WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者内山高志(36=ワタナベ)が誇りをかけたリベンジ戦に臨む。12月31日に東京・大田区総合体育館で、4月に2回KOで敗れた王者コラレス(パナマ)に挑戦することが21日に発表され、V5戦に臨むWBA世界ライトフライ級王者田口良一(29)とともに都内で会見を行った。

 6年以上保持した王座から陥落させられた因縁の相手との再戦に「6年前に初めて世界戦が決まった時と同じようなうれしい気持ち。何としてもリベンジしたい」と力を込めた。試合に向けては、フィリピンからスパーリングパートナーを招く予定と、実戦的なメニューで戦略を立てていく。

 過去、国内ジム所属の世界王者で、王座陥落後のダイレクトリマッチは10回あるが、返り咲きを果たしたのは輪島功一(2回)と徳山昌守の3回のみ。だが、内山はアマ時代を通じ、敗戦した相手との再戦は2戦2勝。「同じ相手に2回続けては負けられない。人生でチャンスはそう多くないが、自分はそれをものに出来る人間だと思っている」と勝利を誓った。【奥山将志】