WBA世界フライ級王者井岡一翔(28=井岡)のV5戦(23日、エディオンアリーナ大阪)の相手、同級2位ノクノイ・シットプラサート(30=タイ)が18日、大阪市浪速区の井岡ジムで練習を公開した。

 現在61連勝中で、世界初挑戦となるノクノイは「王座奪取に100%以上の自信がある」。井岡が14度行った世界戦の映像をほとんど見たといい「大変リズムが速く、ジャブを絡ませたスタイル。ボディー打ちがうまい」と井岡の印象を語る一方で「私は右のパンチに自信がある。井岡を必ずKOするつもりだ」と語った。

 タイから連れてきたトレーナーはチャッチャイ・サーサクン氏(47)で、97年に元WBC世界フライ級王者勇利アルバチャコフ氏のV10を阻んだ男。98年の防衛戦では、現WBO世界ウエルター級王者で“6階級王者”のマニー・パッキャオに敗れ、パッキャオが最初の世界タイトルを手にした時の相手でもある。

 チャッチャイ氏は指導者としてもすでに2人の世界王者を育て、ノクノイは2カ月前から指導している。「ノクノイが井岡に勝つと、私は自信を持って言える」と断言。世界戦当日もセコンドに入り、教え子の世界初挑戦をサポートする。