ボクシングWBA、WBC、WBO世界スーパーバンタム級1位中谷潤人(28=M・T)が異例の「師匠」早期来日でビッグマッチに備える。5月2日、東京ドームで4団体統一同級王者井上尚弥(33=大橋)に挑戦する。先月中旬から約1カ月間、実戦練習を積んでいた米ロサンゼルスから帰国。米国で指導を受けてきたルディ・エルナンデス・トレーナーも、同日便で来日した。通常は試合直前の来日が多い同トレーナーだが、ビッグマッチに向けて約2週間の最終調整もタッグを継続する。

1時間ほど遅れて日本に到着した中谷は、待ち構えていた同トレーナーに「なんで遅れたんだ」と言われて苦笑。15歳の米修行時から指導を受けてきた「師匠」の早期来日は精神的にも大きく「早く指導してくれるしアドバイスももらえるので」と歓迎した。

米合宿では約200回ほどのスパーリングを消化してきたという。判定も想定し、12回のラウンド数も多く取り組んできた。中谷は「KOでも、判定でも? もちろん。ぶっ倒す? はい。毎試合そうですけど、倒す。ファイターとして思っていること。しっかり試合で倒しにいきたい」と冷静な口調で宣言した。

スーパーバンタム級転向2戦目となるものの「体重が安定してきた」と手応えも大きい。興行当日はボクシング国内史上最多となる5万5000人の観客数が予定。中谷は「バッチリ仕上がっている。作戦もできている? はい。5万5000人の人たちを満足させたい」と静かな闘志を燃やしていた。【藤中栄二】