ボクシングのWBA世界フライ級王者井岡一翔(28=井岡)が23日、エディオンアリーナ大阪で同級2位ノクノイ・シットプラサート(30=タイ)相手に5度目の防衛戦を行う。21日は大阪市内で予備検診が行われ、両者とも異常はなかった。

 井岡はこの日、ノクノイと初対面だった。現在61連勝中の挑戦者を「あまりちゃんと見てないんですが、向こうもベルトを狙ってくるわけなんで、ベストコンディションなのは間違いないでしょう」と持ち上げながらも、表情は終始涼しげ。検査結果では身長で7・3センチ、リーチで3・3センチ上回った上で、胸囲も6・1センチ上回る。高さ、分厚さともにサイズで相手を圧倒した。

 井岡の敵は、自分の中にある。具志堅用高氏の持つ日本記録の世界戦勝利数14に、自身初の4連続KOで並ぶのは最低の目標だ。現在11人いる日本ジム所属の世界王者の中で、誰が一番の存在か-。それを示していく戦いの通過点と位置づける。「自分の“これから”を考える上で、23日は大事な試合になります」と自信満々に言い放った。