<プロボクシング:女子世界ダブルタイトルマッチ10回戦>◇6日◇大阪・ATCホール

 WBC女子世界ライトフライ級王者の富樫直美(34=ワタナベ)の「リベンジ」はならなかった。WBA女子世界ミニマム級王者の多田悦子(28=フュチュール)を序盤から攻め立てながら、後半に失速。3度目の防衛には成功したが引き分けに終わり「5回から自分のボクシングができなかった。スタミナが持ちませんでした」と反省した。

 多田とはアマチュア時代の06年3月に対戦し、判定で敗れている。今回は海外からの防衛戦オファーも断り、多田への雪辱に燃えていたが、勝利までは至らなかった。「助産師」として勤める関東地方の病院から約50人の応援団が来場。「もっといいものを見せたかったです」と、つぶやいていた。