<プロボクシング:日本スーパーライト級タイトルマッチ10回戦>◇20日◇東京・後楽園ホール◇観衆1700人

 王者亀海喜寛(帝拳)は圧勝での初防衛成功にも納得いかない表情だった。挑戦者の同級5位塩谷智行(レパード玉熊)に初回から有効打を当て続けると、4回にロープ際に追い詰めて猛ラッシュ。塩谷を一方的に打ち、レフェリーが1分45秒で試合を止めた。それでも亀海は「自分の力を出し切れなかった」と不満げだった。「思い通りに戦えない状況での戦い方を身につけないと。まだまだできることが多い。精進します」と反省の弁ばかりが口を突いて出ていた。