<プロボクシング:日本スーパーバンタム級タイトルマッチ10回戦>◇2日◇東京・後楽園ホール◇観衆2000人

 同級王者芹江匡晋(まさあき、伴流)が左足を負傷しながらも5回2分23秒でTKO勝利し、ベルトを死守した。先月27日の練習中に左足内側側副靱帯(じんたい)を損傷。ほとんど動けない状況だったが、この日は特例でテーピングをした状態で同級6位長井祐太(勝又)と対戦。「足がぶつかるだけで力が入らなくなった。やるしかないと思っていた」と上体でパンチをかわし、力をためて右を狙い続けた。5回にパンチで相手の左目上を切り、出血が激しく試合続行が不可能になった。3度目の防衛に成功した芹江は「この1勝は今までと違う」と涙を流した。