第10試合のバンタム級(-61キロ)5分3回で、試合前から舌戦を繰り広げてきた鹿志村仁之介(25=Battle-Box)と太田忍(32=THE BLACKBELT JAPAN)が対戦。鹿志村が3回1分51秒、相手の首の後ろに腕を回し、もう一方の腕を頸動脈(けいどうみゃく)に当てて絞めるエゼキエルチョークでタップを奪って勝利した。
1回から寝技師の鹿志村が打撃で優位に立った。サウスポーから右ジャブや左ストレートを当てて太田に組みつかせず、フルスイングの右パンチや右ハイキックで反撃する太田の右目上をカットさせ、1回終了後にドクターチェックへ追い込む。2回も左ボディーや左ストレートを効かせ、グラウンドでは上を取って打撃を落とす太田に対し、下から腕を狙って応戦。2回途中の再度のドクターチェックを経て迎えた3回、上からパンチを振り下ろす太田に下から密着し、チョークで仕留めた。
試合後の会見で鹿志村は「面白くない試合でもいいから、どうしても勝ちたかった」と吐露。ロータス世田谷の八隅孝平代表とマンツーマンで磨いたボクシング技術がさえ、「ボクシングでいけると思ったので、1回は立ちたくて珍しくブレイクを待っていた」と振り返った。決め手は「練習でふざけて使うような技。『MMAでは使えないでしょ』と思っていたけど、たまたまはまった。得意技ではないので今後に期待しないでほしい」と笑わせた。
戦前の激しい舌戦や挑発は「全部作りです。演技です」とニヤリ告白。試合直後には太田へ「盛り上げ方を教えてくれてありがとうございます」と感謝を伝えたといい、「戦う前から彼が好きで、頭がいいと思っていた。彼が弱いわけじゃないのは知っているし、しっかり超えられたのはすごい自信になる」と敬意を表した。「『寝技だけじゃない』と見せられた。打撃もできてグラップリングも強いパーフェクトファイターになって、ベルトに向かって進んでいくだけです」と王座再挑戦を見据えた。

