3日にノア名古屋大会で3度目の防衛をしたGHCヘビー級王者・森嶋猛(33)が4日、4度目の防衛に向かって始動した。一夜明けたこの日、名古屋市内で名古屋名物の鶏手羽から揚げを食べながら前夜の戦いを振り返った。

 「名古屋は相手の斎藤(彰俊)さんの地元だから、アウェーの戦いだった。でも、ここらで負けるわけにはいかないからね」。前夜の勝負を決めたのは、20分過ぎにクリーンヒットした右ハイキック。会場に大きなどよめきを巻き起こし、勝利をたぐり寄せた。「本当は延髄斬りのつもりだったんだけどね。体が重いから持ち上がらなかった」と笑った。

 4度目の防衛戦は、ノアが初進出する7月22日の東京・両国国技館大会で、前王者・潮崎豪(30)との対戦が濃厚だ。かつてのタッグパートナー力皇猛(39)の引退セレモニーが行われるだけに気合が入っている。「力さんの引退セレモニーがあるからね。俺が王者として防衛して、メーンを締める」と話した。