<全日本プロレス:両国大会>◇17日◇東京・両国国技館◇観衆9000人

 3冠ヘビー級選手権は、挑戦者の諏訪魔(36)が王者船木誠勝(44)を破り、3度目の王者に返り咲いた。諏訪魔は、船木のパンチ、キック、絞め技に耐えに耐え、30分過ぎに、船木のパンチをかわして体を捕まえ、バックドロップホールドで試合を決めた。諏訪魔の戴冠は、11年10月に秋山に敗れベルトを失って以来。「オレはリング上でプロレス一筋」と、新オーナーの発言などで揺れる全日本のエースとして、引っ張る決意を示した。

 バーニング対全日本の世界タッグ選手権は、秋山準(43)潮崎豪(31)組が、王者の大森隆男(43)征矢学(28)組を破り、新王者に就いた。バーニングは、世界ジュニア王座を防衛した金丸義信(36)に次いで、2つ目のベルトを獲得。全日本制覇の野望を着々と進めている。アジアタッグ選手権は王者の田中稔(40)金本浩二(46)組が、バーニングの鈴木鼓太郎(34)青木篤志(35)組を退け、初防衛を果たした。