<天龍プロジェクト>◇25日◇東京・新宿FACE◇403人

 全日本、ノアなどで活躍した百田光雄(フリー)が、プロレスラーとしての最年長出場記録を更新した。折原昌夫(41)とシングルで対決。61歳11カ月4日でリングに上がり、故ラッシャー木村さんの記録を3カ月、更新した。試合では急所攻撃など、容赦ない攻めにさらされながら、気合の頭突き連発やDDTで反撃。61歳とは思えない激しい動きで10分28秒、逆さ抑え込みで勝ち、記念の一戦に花を添えた。

 日本プロレス史に残る名レスラーの力道山を父に持つ。「父には『男は意志を強く持ち、好きなことをやれ』と教えられた。父の業績は超えようがない。けど、父の4倍の40年も現役をやってこられた。自分でも頑張っていると思う」。体は173センチと小さいが、「無事是名馬」を象徴するような強い体と精神力で、プロレス界に名前を残した。今後も現役を続行する。◆主な年長レスラー

 現役の還暦レスラーは、百田のほか藤原喜明(61)、天龍源一郎(60)がいる。58歳の長州力も、15日の新日本両国大会でリングに上がった。ほかにも藤波辰爾(56)、渕正信(56)ら、大ベテランたちが、今もリングで健在ぶりを見せている。海外では、米WWEのビンス・マクマホンが64歳でリングに上がっている。