WBC世界スーパーフェザー級王者粟生隆寛(27=帝拳)が、海外V2戦を視野に入れた。4月8日に初防衛に成功した王者は10日、都内の所属ジムで約1カ月ぶりにジムワークを開始。震災の影響で首都圏での興行が難しい状況を受け「会場はどこでもいい。条件さえ整えてもらえば」と心の準備をしていることを明かした。同じジムのWBC世界スーパーバンタム級王者西岡利晃やWBA同級王者下田昭文の次期防衛戦が米国を予定。「誰が海外でアピールできるか競争ですね」と気持ちを高めた。V2戦は欧米で開催される可能性が高い。帝拳プロモーション浜田代表は「一流の選手はファンの見たい場所でやるもの」と後押ししていた。