全日本で四天王と呼ばれ一時代を築いた、ノアの代表取締役社長の田上明(52)が12日、ノア後楽園ホール大会で選手としての引退を発表した。試合前に行われたセレモニーでリングに上がり「私ごとですが、12月にラストマッチをして社長業に専念したいと思います」と表明。予定されている有明コロシアム大会で最後の試合が行われる。

 田上は玉麒麟のしこ名で力士として活躍。87年に引退しプロレスに転向した。全日本では三沢、小橋、川田とともに四天王として激闘を繰り広げた。ノア移籍後にはGHCヘビー級王座を獲得するなど192センチ、120キロの大きな体をいかしたプロレスでファンを魅了してきた。09年7月からは故三沢光晴さんの後を継ぎ、社長を兼務している。デビュー25周年の節目となる年に、リングを降りることを決断した。