元世界2階級制覇王者・長谷川穂積(33=真正)が28日、今春の3階級挑戦に備えて約5年ぶりの東京合宿をスタートさせた。所属ジムの山下正人会長(51)とともに都内の帝拳ジムを拠点とした約4日間のミニキャンプを開始。今年4月に関西圏でIBF世界スーパーバンタム級王者キコ・マルチネス(27=スペイン)に挑戦することが確実な長谷川は、心身ともに戦闘モードに入った。

 3階級制覇に挑む14年、長谷川が強い決意を持って東京でのジムワークを始めた。山下会長とともにミット打ちなど通常メニューをこなして汗を流した。同じ時間帯に練習していたWBC世界バンタム級王者・山中慎介とも握手を交わし、健闘を誓い合った。長谷川は「数泊するだけなのですが、気持ちは新鮮になりますね」と、いきいきとした表情を浮かべた。

 今年に入ってIBF世界スーパーバンタム級王者マルチネスとの対戦交渉が、ほぼ合意に達した。まだ正式発表されていないが、4月に関西圏で開催される見通しとなっている。11年4月、WBC世界フェザー級王座から陥落して以来、約3年ぶりの世界戦となる。1階級下げて3階級制覇を狙う長谷川は「そろそろスイッチを入れないといけないと思っています」と強調。09年以来となる東京合宿で心身のボルテージを上げる姿勢をみせた。

 同行した山下会長も「同じジムではマンネリする。スパーリングするわけではないし、練習メニューも(真正)ジムでやるのと同じですが、リフレッシュするのが目的」との意図を明かした。帝拳ジムは都内での世界戦に臨む場合、いつも最終調整の拠点だった。WBC世界バンタム級王座を10度防衛した長谷川にとって常に緊張感を保って練習していたジム。今月30日までの短期間だが、今年を「集大成」と位置づけた長谷川にとって、収穫の多いミニ合宿となりそうだ。【藤中栄二】