ボクシングのWBC世界ライトフライ級王者・井上尚弥(21=大橋)が、スパーリングパートナーを初日で圧倒した。2日、横浜市内の所属ジムで、約2週間の予定で招いた元東洋太平洋フライ級王者で、IBF同級13位のロッキー・フエンテス(フィリピン)と4回の実戦練習を行った。

 日本人との試合では6戦全勝の実力者と、序盤は緊迫感のある攻防を展開。それでも、4回に強烈な左ボディーを打ち込むと、フエンテスが脇腹を押さえてたまらずストップ。大橋会長も「スパーが強いと聞いてたけど、初日にKOしちゃうなんてね」と苦笑する圧巻の動きを披露した。

 井上は、プロ転向後初の外国人選手とのスパーリングに「表情もタイミングも日本人とは違うので勉強になる」と満足顔。9月に予定される初防衛戦に向け「今のスタイルをより完成させたい」と意気込んだ。