東前頭7枚目豊ノ島(32=時津風)が2敗を守り、逆転優勝の可能性を残した。

 関脇嘉風(33=尾車)との突き合いの攻防から、左を差す。上手を引かれて土俵際に追い込まれたが、右から突いて回り込み、はたき込んだ。「捨て身だったんですけど、とりあえず勝てて良かった」。はたき込んだ際に左膝を痛めて一瞬、顔をゆがめたが「大丈夫です」と話した。

 取組後の土俵下では、次の取組へ向かう親友、大関琴奨菊(31=佐渡ケ嶽)に力水をつけた。勝利は支度部屋で見届け「今日も大関はいい相撲でしたね。自分はついていかなきゃいけない」と、千秋楽まで食らい付く。