大相撲の第54代横綱の輪島大士氏(68)が14日、都内で開かれた豊響の結婚披露宴に出席し、盟友だった北の湖前理事長の死去後、初めて公の場で取材に応じた。

 咽頭がんの手術を受けて発声が困難なため、筆談で対応。前理事長の死について「本当にびっくりしました。(昨年1月発売の週刊誌で)対談をして良かったなと思いまして、そのすぐですから、がっくりしました」と思いを打ち明けた。

 対談後には理事長から「また会いましょう」と言ってくれたという。思い出については「たくさんありました。私のライバルでしたし、本当に感謝しています」と悼んだ。

 この日は豊響の師匠の境川親方(元小結両国)が日大の後輩で、その縁もあって出席した。自身の体調については「大丈夫です。毎日50分ウオーキングをやっています。時間があったらハワイとか外国へ行きますよ」と親指を立ててにっこり笑った。