日本相撲協会の九州場所担当部長の境川親方(元小結両国)や熊本県宇土市出身の正代(時津風)らが9日午前、熊本県庁を訪れ、蒲島郁夫知事に熊本地震からの復興支援募金の目録を贈呈した。

 午後には2度も震度7の揺れに襲われた益城町の小学校などを慰問し、相撲を取ったり、児童の質問に答えたりして交流した。

 熊本県に461万814円を寄付し、境川親方は「復興に役立てていただきたい。何らかの形で被災地の皆さんを(11月の九州場所に)ご招待することも今後考えていきたい」と話した。正代関は「直接渡しに来られて良かった。子どもたちにも喜んでもらえたし、(7月の)名古屋場所では見ている人が沸くような相撲を取りたい」と刺激を受けた様子だった。

 日本相撲協会と力士会は4月の春巡業や5月の夏場所などで募金活動を実施した。夏場所で熊本県のPRキャラクター「くまモン」が描かれた化粧まわしを締めた熊本市出身の幕内佐田の海(境川)は「一日も早く復旧して、みんな安心して暮らせるような熊本になってもらいたい」と故郷への思いを語った。