メインイベント(第8試合)でG1クライマックス決勝戦が行われ、予選から勝ち上がってきた大岩陵平(27)が35分10秒、必殺のビッグロック(ヘッドロック)で上村優也(31)からギブアップを奪ってG1初優勝を飾った。

師匠同様マウンテンホーン(つの)をつけて入場し、見事頂点に立った“愛弟子”大岩の雄姿に、前日引退試合を行い、この日は解説席に座った天山広吉氏も涙を流した。

序盤からTHE GRIP(ローリングラリアット)を警戒した上村に左腕を徹底的に痛めつけられ、リストロックでギブアップ寸前にまで追い込まれた大岩だったが、天山スープレックスで流れを引き寄せると、上村のヘッドバットを浴びながらも痛めている左腕でTHE GRIP。そして最後はビッグロックで締め上げて勝利した。

大岩が試合後のマイクで「予選から優勝して、ビッグドリームつかみました! 俺と上村優也は一生ライバルだ。これからも新日本プロレスのために高め合っていこうぜ! 解説席にいる天山さん、自分、昨日はセレモニー、TMDKで行けなかったんですよ。だから今日、天山さんの前で優勝できてめっちゃ幸せです」というと、天山氏も「俺もめっちゃ幸せや、おめでどう!」と祝福した。

そして大岩が「まずは10月の両国でIWGP、俺が挑戦して、必ずつかみます。俺が令和の夏男、THE GRIP 大岩陵平だ!」と、団体最高峰王座への挑戦を明言すると、会場のファンからは大拍手が巻き起こった。

大岩は今大会、出場者決定戦(予選)でエル・ファンタズモに勝利してG1本戦へのエントリーを果たし、捕獲したら離さない基本技のビッグロックを武器に活躍。公式戦最終戦となった12日浜松大会では、昨年覇者のKONOSUKE TAKESHITAからTHE GRIPで3カウントを奪う大金星を挙げた。前日15日の準決勝では前IWGPヘビー級王者のカラム・ニューマンと対戦し、ビッグロックでカラムを徹底的に痛めつけ、最後はTHE GRIPで勝利。敬愛する師匠の天山氏が引退試合を戦った同じ日に、初のG1決勝を果たしていた。

◆大岩陵平(おおいわ・りょうへい)1998年(平10)11月7日生まれ、愛知県出身。中学3年からアマチュアレスリングを始め、法政大学在学中の18年にJOC杯フリースタイル86キロ級で3位入賞。20年12月に新弟子テスト合格。21年4月から新日本プロレス練習生。同年8月24日の藤田晃生戦でデビュー。獲得タイトルはNEVER無差別級6人タッグ王座やWORLD TAG LEAGUE優勝など。必殺技はTHE GRIP、ビッグロック。180センチ、110キロ。