東前頭13枚目の英乃海(27=木瀬)が“1発KO”を食らい、館内に悲鳴とどよめきが渦巻いた。

 同4枚目の琴勇輝(25=佐渡ケ嶽)と対戦。立ち合いで、突き押しの突貫相撲を身上とする琴勇輝から、ボクシングのアッパーカットのような左手の突きを、アゴに受けた。右もほお付近に張り手が1発。一瞬にして倒され、左膝からガクンと落ち、右足首もひねるように崩れ、そのまま土俵に倒された。

 意識がないような状態で1分以上も起き上がれず、首から上を動かしてもなかなか起き上がれなかった。関係者に担架に乗せられ花道へ。ようやく立てるまでにはなったが、そのまま車いすに乗せられ、館内の医務室に運ばれた。

 関係者によると、英乃海は「足首がやばいっす」と話し、患部については「右足首と右足親指が痛い」とし、額のあたりにも違和感を訴えていたという。救急車で福岡市内の病院に運ばれ、念のためMRI検査などを受けるという。千秋楽を残すのみとなった場所で、よもやのアクシデント発生となった。