新横綱の稀勢の里(30=田子ノ浦)が3日、千葉県成田市の成田山新勝寺の節分会(せつぶんえ)に参加した。

 05年から参加して、今年で13年目。新横綱の高い注目度の表れか、昨年より1万8000人も多い約6万8000人の参拝客に、豪快に豆をまいた。「1人でも多くの人に取ってもらいたかった。奥の方までたくさんの方に来ていただいて、そっちの方には届かなかったけど、ありがたいことです」と感謝した。

 節分会には横綱白鵬(31=宮城野)も参加。稀勢の里の横綱昇進後、両横綱が並ぶのは初めてだった。「実績的にはレベルが違います。同じだと思っていません」と控えめだった新横綱を、白鵬は「『おめでとう』と固い握手を交わしました」と祝福したという。

 稀勢の里はこの後、東京都府中市の大国魂神社で行われた豆まきにも参加。豆をまいた後には「皆さんのおかげで、横綱になることができました。これからも応援よろしくお願いします」とあいさつした。最寄り駅では入場規制も敷かれ、例年より4000人も多い約5500人が集まった。