愛知・知多半島をテーマにしたSKE48のご当地ソング「羽豆岬(はずみさき)」の歌碑が完成し、メンバー10人が4日、当地で行われた除幕式に出席した。

 10年7月に発売された「ごめんね、SUMMER」のカップリングで、昨年10月の「リクエストアワー

 セットリストベスト50」で1位に輝いた人気曲。曲の発売後、現地には、ミュージックビデオ(MV)が撮影された場所をめぐる「聖地巡礼」が流行するなど、観光地として脚光を浴びた。南知多町の観光協会は「今まであまり来なかった若い方が来てくれるようになりました」と、感謝の意味も込めて今春、記念碑の設置を決定した。

 当時の歌唱メンバー8人のうち、卒業メンバーを除く5人がこの日のイベントに出席した。古川愛李(23)は「来る途中のバスでも、『ここで撮影した!』とみんなで話していました」と、3年前の撮影を懐かしげに振り返った。大矢真那(22)は「(ロケ地の)羽豆神社が『SKE神社』みたいになっているんです。ファンの方が絵馬にSKEのことを書いてくれている。私たちも『ファンの方と笑顔で進んでいけますように』と書きたい」と、涙ながらに語った。

 松本梨奈(19)は「家族が私を置いて、羽豆岬に観光に行ったんです。MVと同じ格好をした写真を送り付けて来やがった」と、独特の言い回しで笑わせた。

 羽豆岬は知多半島の南端、三河湾を望む岬で、師崎(もろざき)の漁港で取れる海産物が名物。同町観光協会は「空気が澄んだ冬には、展望台から富士山が見えます」と、ユネスコ世界文化遺産に決定した富士山との2大観光ポイントをPRした。