宝塚歌劇団出身の女優毬谷友子(55)が23日深夜放送のテレビ東京系「ヨソで言わんとい亭」で、家政婦に3年間洗脳され、自宅から金品を盗まれていた過去を明かした。

 毬谷は、35歳のときに犬を飼い始めたことをきっかけに、面倒を見てもらうために60代の家政婦を雇うことにした。相手は、品のいい雰囲気で、自己紹介のときに「自分は某大企業の重役の未亡人で……」といった身の上を語った。少々途方もない内容であったが、有名人と知人であることをアピールされるなどして、毬谷はすっかり信じてしまったのだという。

 もともと母親の愛情に飢えていたという毬谷は、「(心の隙間を)見ぬかれたのかな」と振り返る。一緒に食事をしたり、ゲームをして遊ぶうちに、いつしか家政婦を本当の母親のように思うように洗脳されていった。次第に家政婦は毬谷の家に入り浸りになり、そんな生活は約3年の間続いた。

 だが、事態は、同じ家政婦を雇っていた友人からの連絡で急変する。友人は毬谷に「もしかすると家政婦に着物を盗まれたかもしれない」と電話してきたのだそう。まさかと毬谷も自宅を確認すると、着物やアクセサリー類がなくなっていることがわかった。

 探偵を雇うなどした結果、やはり家政婦の犯行であることが発覚した。

 しかし、それでも洗脳状態が続いていた毬谷は、家政婦の逮捕にかなりのショックを受けたそう。「ただの泥棒のほうが100倍楽だった……」と嘆き、「心を盗むわけですよ」「お母さんが逮捕されたような辛さだった」と吐露した。