米人気映画「ハリー・ポッター」シリーズのハーマイオニー役で知られる英女優エマ・ワトソン(26)の最新作が、公開週末にわずか47ポンドの興行収入しかあげられずに大コケしたことが明らかになった。

 1970年代のチリ軍政権下のカルト集団施設を舞台にした実話「ザ・コロニア」は1日、英国内の3つの劇場で公開されたが、驚くべき結果だったと米メディアは伝えている。前批評が悪かったことや、同時にオンデマンドのストリーミングでも公開されたことなどを理由にあげている。「映画館での上映はオンラインのストリーミングサービスでの配信のプロモーションとして行っていただけ」と配給元は説明している。本作はドイツ人のフロリアン・ガレンベルガー監督がメガホンをとり、ワトソンは俳優ダニエル・ブリュール演じる恋人が軍事クーデターに巻きこまれてしまう女性を演じている。

 ワトソンは「ハリーポッター」シリーズ終了後は、「ウォールフラワー」(12年)「ブリングリング」(13年)「ノア 約束の舟」(14年)などに出演しているが、現在は国連における女性の権利のための機関「He For She」の活動に専念するために女優を休業中。本作は日本では9月17日より日本公開を予定している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)