ロックバンド黒夢の商標権が東京国税局によってインターネット公売に掛けられていることが16日、関係者への取材で分かった。公売への参加申し込み期間は終わっており、23~26日に最高額を提示した人が落札する。売却決定日は10月5日。

 公式ホームページなどによると、黒夢はボーカル清春とベース人時らが1991年に結成し、94年にメジャーデビューを果たした。情熱的なボーカルと過激なライブが支持され、「少年」などのヒット曲がある。清春らは黒夢以外でも音楽活動をしている。

 国税庁がネット上で公開した「公売情報」によると、出品された商標は文字の「黒夢」(2件)と「KUROYUME」「kuroyume」の計4件で見積価格は3万8000~25万円。いずれも現在の権利者は清春が設立した芸能マネジメント会社になっている。

 商標は特定のブランドを示す文字や記号、図形などのこと。衣服や印刷物、ネット経由で受信・保存できる音楽ファイルなどに付して使用する。

 公売は公官庁が差し押さえた税金滞納者の財産(動産・不動産)をオークションで換金し、未納金を回収する手続き。