韓国の人気グループSUPER JUNIORイェソン(32)の最新曲「愛してるって言えない」を、作家村上龍氏(65)が作詞したことが15日、分かった。村上氏がアーティストに楽曲提供するのは初めて。

 異例のタッグが実現した。昨年、村上氏が名古屋で行われたイェソンのソロライブを知人と訪れ、一気にファンになったことがきっかけだった。新曲制作にあたって、イェソン側から作詞を依頼。村上氏も「彼の歌唱力と、その声に魅了されたから」と快諾した。これまで映画挿入歌などで作詞経験はあったが、国内外問わず、アーティストの楽曲の作詞を手掛けたことはなかったという。

 「愛してるって言えない」は、「<歌詞>あなたへの思いは もっと強い だから、言葉がない でも、わかるでしょう」と歌う、大人のラブバラード曲だ。村上氏は「『愛してる』という言葉が氾濫しているけど、実際人の気持ちをいうのはもっと複雑で深いのではないか。それを歌詞にしてみようと思いました」と、イェソンらが作ったメロディーに、十数分ほどで歌詞をつけた。出来上がりを聞いて「いい感じのラブソングになるという予感がありましたが、自分は間違ってなかったと満足しています」。

 イェソンも「言葉の意味の深さを感じながらレコーディングしました。世代を超えて、多くの方に聞いていただきたい」と話す自信作は、「Splash」とのダブルA面シングルとして6月28日に発売される。