映画「仁義なき戦い」などで知られる元俳優の菅原文太（すがわら・ぶんた）さんが１１月２８日午前３時、転移性肝がんによる肝不全のため、都内の病院で死去したことが１日、分かった。８１歳。

　菅原さんは、若かりし頃は「イメージが崩れる」と、ＣＭ出演を避けてきたが、８２年にサントリーホワイトのＣＭに出演した。「仁義なき戦い」のイメージのまま、広島弁で発したセリフ「飲むときはただの人じゃけんの～」が話題になった。８８年にも朝日ソーラーのＣＭでも、「天気力エネルギーの朝日ソーラーじゃけん」と決めゼリフは広島弁だった。昨年にはスズキ自動車の軽トラック「キャリイ」のＣＭで、はるな愛、北斗晶に「軽トラック野郎」「働く男はキャリイだぜ」と絡んだ。長渕剛の「乾杯」が流れ、江口洋介と親子役を演じたキリンラガービール、大正製薬の蚊取りマットなどのＣＭにも登場した。