<フィッシング・ルポ>

 <秋ダイ>トップシーズン!

 各地で数釣りラッシュに沸く展開の中、横浜・金沢八景の「太田屋」で16日と26日にマダイのコマセ釣り教室が行われた。両日ともに今季の好釣ぶりを裏付けるようにヒットが連発!

 果ては、ブリの若魚ワラサまで掛かるタイ漁のにぎわいとなった。紙上再録してお届けする。

 両日釣り場は久里浜沖。加藤雄二さん(55=日刊釣りペン・クラブ)が講師を務めた。

 参加したのは計4人。北東風が吹きつけ、海上は波立っていたが、いきなり右舷の胴ノ間(中央)で岸村直登さん(53=横浜市)のサオがギュギューンッ!

 1・7キロの良型が躍り上がった。

 釣り方は、太田船長の指示に従って上からタナを取り、置きザオで待つパターン。隣のミヨシ(船首)にいた藤本幹人さん(45=相模原市)にもきた。800グラム余りだ。反対側では、大ドモ(船尾)で祖父江忠さん(38=埼玉県吉川市)にヒット。800グラムクラスながら「マダイ初ゲット」とニッコリ。同じ左舷のミヨシで上山一青さん(30=さいたま市)も初めてのマダイを手にして大喜びだ。

 そんな中で、藤本さんのサオが猛烈な引きで折れ曲がった。長~いやりとりの末、取り込んだのが4キロ近いワラサで「重~い」とひと言。藤本さんはマダイ7匹を釣ってサオ頭、岸村さんも6匹のタイ漁だった。

 参加したのは計13人で、この日は比較的ナギ。午前8時半すぎ、右舷のミヨシ3番目でサオを出した松尾和久さん(48=千葉県船橋市)が船中第1号のヒット!

 700グラムクラスを取り込んで火がついた。左舷トモの市村茂夫さん(53=神奈川県海老名市)と同胴ノ間の上田元司さん(49=川崎市)、同トモ2番目で関順一さん(47=東京都豊島区)、反対側トモの大森富夫さん(58=東京都品川区)と4連発!

 いずれも1キロ弱の、まずまずのサイズだ。

 以降はしばし沈黙…。それでも、左舷ミヨシ3番目の増岡直人さん(42=東京都目黒区)が3キロ余りのワラサを釣った。だが、このワラサが厄介。傍若無人に暴れ、オマツリ騒ぎ!

 左舷ミヨシの佐々木康夫さん(45=埼玉県日高市)は2度掛け、いずれもバラして、その後だ。下に突っ込む引きに慎重なやりとりでタイ応。600グラム級の小型ながらマダイを初ゲットして、娘の菜摘ちゃん(11=小6)とVサインだ。

 昼すぎに右舷ミヨシの新井利行さん(48=横浜市)が2匹立て続けに釣り上げた。サオ頭は3匹の上田さんで「マダイ釣りは奥が深い。勉強しなきゃ」と締めていた。【長瀬川忠信】

 ▼船

 日刊スポーツ新聞社指定「太田屋」【電話】045・782・4657。マダイの乗合は午前7時30分出船、付け餌&コマセと氷付き1万円。他にライトタックル(LT)のアジ(午前&午後便)とルアー船(午前便)や餌木使用のスミイカ(午後便)も出漁中。毎週木曜日定休。HP<http://www.otaya.net/>。交通など詳細は要確認。

 ※「太田屋」では、12月も17日(土)にマダイのコマセ釣り教室を開講する。内容は以下の通り。

 ▼当日

 午前6時30分までに集合、納竿(のうかん)は午後2時予定

 ▼内容

 実釣レクチャーの後にマニュアル講習

 ▼費用

 付け餌&コマセと氷付き1万円。貸しザオ&ビシとライフジャケットも用意。申し込みは「太田屋」へ。