寒グレシーズンがいよいよ開幕だ!

 紀東・梶賀の磯で56センチのジャンボグレがあがった。釣ったのは鈴鹿市の小池鶴男さんで20日、同所の「榎本渡船」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)の船で「神須ノ鼻」に渡礁し、フカセ釣りで仕留めた。

 小池さんは、10年前に梶賀の磯で50センチ級のグレを数匹釣りあげていた人を見て以来、梶賀にほれ込み通い続けている。この日も午前6時すぎから毎年、大物が数多く出る「神須ノ鼻」に渡礁。ボイルオキアミを刺しエとまきエにフカセ釣りで挑戦。あて潮の中、タナ3ヒロで磯際を攻め続けると午後0時半すぎ、ウキがジワーッと海中へ。合わせた瞬間は30センチ級ほどの感じだったが、引き上げにかかると手応えが一変。急に重量感のある、パワフルな引きに変わり、大物だと確信した。

 3分ほどかけて浮かせると、息を飲むほどの大きなグレに思わず「どでかっ」と声を上げて大興奮。うねりとサラシがある中、緊張しながらも見事に特大の口太グレをタモに収めた。

 「2年前の同時期に54センチを釣っているが、自己記録を2センチ更新することができてうれしい。これでサンラインカップ(第13回サンラインカップ磯・三重紀東梶賀大会=協賛・榎本渡船)の決勝戦に出場できると思うので、60センチを釣りあげて優勝したいですね」と大きな夢に向け、鼻息が荒かった。