<大魔神ファイト一釣!!>

 大魔神「梅雨イサキ」に挑む!

 梅雨時のイサキは脂たっぷりの旬。ここにきて、各地で好釣ラッシュのにぎわいをみせており、日刊スポーツ評論家の佐々木主浩さん(46)も珍しく!?

 「旬を釣ろう」と、南房・伊戸港(千葉)の「九左衛門(くざえもん)」からアタック。釣り開始からヒットの連発で大漁の予感もあったが、結末は意外なことに…。以下は報告ルポで-。

 どんよりと厚い雲が空を覆う中、午前5時に伊戸港から出て、10分ほどで釣り場に到着。佐々木さんが右舷のミヨシ(船首)に陣取り、同トモ(船尾)で日刊釣りペン・クラブの加藤雄二さん(58)がサオを出した。海はナギで、池田豊船長(50)の指示に従い(上から)タナに合わせて置きザオで待つと、2人同時にヒット!

 30センチ超の大型をぶら下げ、さイサキいいスタートにニンマリ…。

 実際、魚の食いはよかった。仕掛けを入れる度にクン…ときて、キュンキュンッ!

 鋭い引きでイサキが躍り上がる。3本バリ仕掛けの加藤さんはウマヅラも交じり2点、3点掛けを連発だ。

 対する大魔神も1匹ずつながら、ほぼ入れ食い-なのだが、いずれもハリをのみ込まれ、ペンチでハリ外し…の連続。そこで、アタリで即合わせする対応にチェンジ。40センチ近い超ド級を釣り上げたが、ハリは口の奥で「このパターンは合わない」とポツリ。

 そんな中、ポツリときた雨がザーッと本降りに-。それでも、佐々木さんは黙々と釣り続けた。しかし、梅雨時の雨は冷たい。上に雨具を着込んではいるものの、下は海パンで、体感温度は下がり…ついに「もう十分」と珍しいイサキよさ!?

 で、結末は意外な早あがり。イサキは計20匹余りで短時間の割に上々だが、実は「外道(大物)も狙っていた」そうで、天気が相手では勝負にならず、結局は不完全燃焼…。

 「九左衛門」では現在、イサキが絶好調。多い日はトップが80匹台の爆釣で、平均してサイズがいいのが特徴。加えて、当地では7月からマダイ釣りが解禁する。夏ダイといっても過去に11キロ超の巨ダイが出た実績があり、侮れない。これを聞いたダイ魔神、やっぱり「狙いタイ」と期タイ宣言だ。【長瀬川忠信】

 ▼船

 日刊スポーツ新聞社指定「九左衛門」【電話】0470・29・0559。乗合予約制でイサキは午前4時半集合、同5時出船。付けエサ&コマセと氷付き1万円。マダイは付けエサ別でコマセ&氷付き1万円。第2&第4水曜日定休。宿泊も可能で詳細要確認。HP<http://www.h7.dion.ne.jp/~kuzaemon/>

 ▼仕掛け&エサ

 日刊スポーツ新聞社指定「マリンスポット釣吉」【電話】0470・33・2880。24時間営業。<http://marinspot.com/>

 ▼交通

 電車は、JR内房線・館山駅からタクシーかバス利用。車の場合は、富津館山道・終点からすぐ左側に「マリンスポット釣吉」があり、「九左衛門」はさらに国道127号で洲崎を目指し、館山&フラワーラインを経由して伊戸の道路右側に看板がある。