<哀川翔

 魂のアタリ!!!!!!!>

 アニキこと俳優哀川翔(53)の新春初釣りは、熱海沖のアマダイ五目で発進だ!

 プロ野球独立リーグの新球団「福島ホープス」で選手も兼任する岩村明憲監督(35)をゲストに招いた。岩村監督は、アマダイ2匹を含めて5目達成!

 船中ではなんと12種類の魚が舞い躍った。さて、肝心のアニキはどうだった?

 岩村監督、あえてガンちゃんと呼ばせてもらうよ。釣り前夜、熱海市内のクラブで一緒にカラオケをやって、盛り上がったねぇ。壁にサイン書いちゃったし。飲みっぷりも、歌もいい、話も面白くて「夜の3拍子」もレベルが高かったよ。

 ガンちゃん、釣りもいい腕してるね。船中1発目は、本命のアマダイだよ。それこそプレーボールホームランみたいな衝撃だったねぇ~。隣に陣取っていたSHOGOも口をあんぐりだったな。故郷が愛媛・宇和島市で、釣りはもともと好きなんだって。手返しもいいし、底を取るさばきも完璧だ。釣り人は釣り人にひきつけられる。ガンちゃんの動きはほれぼれするな。

 この日は熱海伊豆山港「喜久丸」に乗船した。3代目の松本信也船長が操舵(そうだ)してくれた。港から10分。水深は80メートル。底からちょっと浮かせる感じだ。80号のコマセカゴには何も入れない。単なるオモリだ。ハリスは全長2・5メートルで2本バリ。それぞれ、オキアミだけつける。釣り人は10人なので、20匹のオキアミが底付近をフワフワしていることになる。

 信也船長は「コマセを入れたら、ハリに付けたオキアミの魅力がなくなるだろ」とワイルドな説明をしてくれた。燃えてきたぜ。

 ガンちゃんは好調だ。ホウボウ、通称アカボラと呼ばれるヒメコダイ、サバ、ヒメジと、さすが野球の選手兼監督だな、“試合”をきっちりと3時間で決めてくれたぜ。ただ、オレのサオはピクリともこない。

 ガンちゃんに聞いてみた。監督としてどんな野球をしたいのか。「みんなで応援歌で踊るのも否定はしない。でも、野球観戦なんだから、投手が投げて、打者が打って、野手が飛びついて、送球したボールがシュッ、ってグラブにおさまる。野球でしか感じられない音をね、耳をすまして聞いてほしい。そんなドキドキするプレーを福島のみなさんにお見せしたい」。かっこいいね、いいよ。

 船中ではアマダイがポツリ、ポツリ。ユメカサゴ、小さいマダイ(リリースサイズ)、キダイ、オニカサゴ、トラギス、カサゴが釣れていた。すでに11目だ。その中で布施さんがカレイを釣り上げて、直後にアマダイも仕留めた。「翔ちゃん、底ギリギリ。マメに底を取っていじった方がいいわ」と。ありがてぇ。

 やっぱりそうだ。底なんだよ、底。ギューン、ってサオが絞り込まれて、釣れたぜ。初めてのアタリがアマダイだったぜ。オレは結局本命2匹、でかいトラギス1匹。ガンちゃんが40センチ超のデカいのも釣り上げて、船中でアマダイ14匹。魚種は12目。ボウズ(釣果ゼロ)寸前だったSHOGOも、小さいオニカサゴをキャッチできた。いい海だったぜ。今年もよろしくな。

 ▼宿

 熱海「喜久丸」【電話】090・5456・8449。集合時間は3月15日まで午前6時、同8時、正午の3便。アマダイ乗り合いは、エサ、氷付きで1万1000円。電動リールレンタル1000円。仕立ては6人から。要予約。前日の予約申し込み可。