東京都の小池百合子知事は10日、都内のホテルで政治塾「希望の塾」の第3回講義後、取材に応じ、来年夏の東京都議選に、塾生の中から候補者を擁立することに意欲を示した。

 「(塾生には)政治を学びたい人だけでなく、選挙に立候補したい人もいる。これからそういう人の希望を聞いて、改革の仲間づくり、形はどうあれ後押しをしていきたい」と述べ、塾生の立候補に向けたサポートを、今後強化していく考えを明らかにした。

 「都議選については、時間はあるようでない。逆算しながら考えていきたい」と述べ、調整を急ぐ考えも表明。「思いあまって、結局公選法を知らないと取り返しのつかないことになる」とも述べ、選挙ノウハウの第1歩から支援する意向も示した。

 都議会に「小池氏系改革勢力」を増やすため、小池氏は来年夏の都議選に、自身に近い考えの候補者を擁立する意向とされる。小池氏は「多くの方は具体的な目標も持っている。学歴だけでなく、何をしたいかが明確な方が多い」と、塾生の志の高さを強調。「立候補したいという声が多いのは、これまでの政治に不満を持っている人がいかに多いかの表れだ」とも指摘した。