豊洲市場移転の課題を検証する東京都の「市場問題プロジェクトチーム」は14日、築地市場(中央区)で会合を開き、青果部関係者へのヒアリングを行った。

 豊洲市場への移転が来年冬以降に遅れていることについて、関係者の1人は「専門家会議による環境対策をやってもらった後、できるだけ早く移転の時期を明示してほしい。いろんな手続きを踏まえた上で、小池知事の言葉で安全宣言をしてほしい」と訴えた。

 仲卸業者からは、電気に関しての要望が続出。ある男性は「豊洲でも、築地と同じ1店舗30アンペア。これでは保冷庫やターレの充電で終わってしまう。電気が足りない。お湯を沸かせないから、お客様にお茶も出せない」と主張した。

 別の男性は「豊洲では天井が高く、照明が遠い。店舗では手元を明るく照らすことが必要なのに、生鮮食料品のことが分かっていない。防災対策で照明は増やせないから、頭にライトを付けないといけないのか」と嘆いていた。