ウクライナは5日、キリスト教東方正教会の復活祭(イースター)を迎えた。

2022年2月のロシアの侵攻開始後、戦時下のイースターは3度目。首都キーウ(キエフ)の聖ミハイル黄金ドーム修道院には早朝から多くの市民が集まり、ウクライナの勝利と前線の兵士の無事を祈った。

ウクライナはキリスト教徒が多く、イースターはクリスマスに並ぶ特別な日。市民らは色とりどりの模様を施したイースター・エッグ「ピサンカ」や伝統のパン「パスカ」を入れたかごを手に修道院を訪れ、聖職者が聖水をかけて祝福した。

3人の娘を連れたライサさん(43)は、南部オデッサの前線にいるおい(35)の無事を祈った。ロシアが攻勢を強めているが「ウクライナの勝利、それだけを信じている」と力を込めた。

侵攻が長引く中、兵員確保のための動員強化も進む。夫と娘と訪れたカテリーナさん(34)は「夫が徴兵されるのではないかと心配だ。昨年より状況が悪化していて暗い気持ちになる」と表情を曇らせた。(共同)