仕事始めの4日、東京都の小池百合子知事(64)は、今夏の一大決戦・東京都議選に向け、正月に策を練ったことを明かした。24年前の93年都議選は、日本新党の選対本部長として采配し、躍進につなげた張本人。当時の候補者擁立など、戦略に思いをはせた可能性がある。小池氏は都議選で、主催する政治塾などから、30~40人を擁立する方針。都議会最大勢力の自民党の「解体」を目指し、打倒「オールド自民」の闘いが、いよいよ始まる。

 ◆都議会の現状と展望 都議会(定数127)はこれまで、60議席の自民と23議席の公明が連立を組み、過半数(64議席)を超える勢力を保ってきた。しかし、議員報酬をめぐる考えの違いから先月、公明が自民との連立解消を宣言し、小池氏に急接近。また、自民の3人が自民党会派から離脱し、「新風自民党」を設立する意向を表明。都政関係者によると、自民からの「脱藩者」は2ケタに達するとみる向きもある。

 民進も、東京が選挙区の蓮舫代表が小池氏との連携を模索する意向を示しており、都議会でも、小池氏との距離を縮めている。昨年の都知事就任時、小池氏に近い会派は「かがやけTokyo」の3人だけだったが、「小池与党」で過半数を獲得できるかどうかが焦点になる。