東京都の小池百合子知事が6日、勝利を目指す今夏の都議選に向けた願掛けのために、「酒断ち」することを宣言した。「戦いを前に、臥薪嘗胆(がしんしょうたん)ということです」と述べた。

 小池氏はこの日昼、都庁近くのホテルで開かれた公明党東京都本部の新春賀詞交歓会に招かれ、出席。公務を終えて駆けつけた際、すでに乾杯は終わっていたが、「乾杯が終わっていたのは、よかったかもしれません。と、申しますのも、私は、7月まで1滴もお酒を飲まないことにいたしました!」と述べた。

 小池氏は国会議員時代の2009年、自民党が野党に転落した後も、政権復帰への願掛けで、ショートカットの髪をセミロングに伸ばし続け、「臥薪嘗胆」ヘアと名付けた経験がある。「前は、髪を伸ばしていたが、(12年の政権復帰後に)切ってしまい、切りようがないので、お酒を断つことで、都民のために戦いに備えていきたい」と、断酒の理由を説明しながら、決意を口にした。

 都議会で、自民党との連立解消を宣言した公明党と小池氏は、急速に距離を縮めており、都議選でも連携して戦う方針だ。小池氏はあいさつでも「この5カ月の間、公明党の皆さまのさまざまなサポートで、歩みを着実に進めさせていただいている。まさしく、都民の幸せのために都政があるという共通の認識が、(公明党との間に)ある」「皆さまの真摯(しんし)な質問、私とのやりとりで、都政がさらに、都民に安心できるものに進んでいる」と、蜜月ぶりをアピール。

 「これまで国政でも、いろいろなご協力をいただいてきた。都知事となって、これまでの強固な信頼関係をベースにしながら、今度は都政で、公明党との共通項を確実なものにしていきたい」と、さらなる関係強化を明言。あいさつを終えると、親交がある山口那津男代表とも談笑した。