東京の未来について、さまざまな分野で活躍する人々から意見を聞く「東京ビジョン懇談会」の第1回会合が30日、都庁で開かれた。

 歌手高橋みなみ(25)や俳優伊勢谷友介(40)、写真家の蜷川実花さん(44)、国際フェンシング連盟理事の太田雄貴氏ら各界を代表する15人が出席し、小池百合子都知事と意見交換した。

 小池氏は冒頭、「東京の未来を考えていただける若い世代の方に、本音を聞かせてほしい、うきうき、わくわくしている」とあいさつ。「私は何も、豊洲や五輪問題だけをやっているのではなくて、新しい東京をつくりたい。2025年には、東京でさえ人口がピークになる予測もある。2030年、2040年、2050年、私いつまで生きているか分からないが、次世代が『こんな東京であってほしい』ということを語っていただく場を設けたかった」と述べた。

 高橋は、「東京五輪・パラリンピックは、3年後。未来の東京を考えると、先のように感じられるが、あっという間に来るのかなとも思っている」とあいさつ。伊勢谷は「想像できない未来をつくるきっかけになれば」と、述べた。

 この後、伊勢谷が「エシカルエコノミー(倫理的な経済)」をテーマにプレゼン。食品ロス対策や、島しょ部のエコ・アイランド化など5つの提言を打ち出し、「高校生内閣」も、若者が日本を変えるためのアイデアを披露した。