無所属議員による自民党政務調査会会議への出席問題で、鈴木宗男・新党大地代表の長女で無所属の鈴木貴子衆院議員(31)は2日、これまで無所属議員は「出席拒否」だった農林部会に初めて出席した。

 党側が<1>国会で統一行動をお願いするために参加を認めるという本来の趣旨に立ち返る<2>予算などに関する会合に限定し、採決権、発言権はないなどの方針が示されたことを受け、小泉進次郎農林部会長が、出席を認める方針に見直したため。貴子氏はこの日、「政調農林・食料戦略調査会、農林部会合同会議」に出席。事務方から指定された最後列の席に座り、約1時間半、議論に耳を傾けた。

 終了後、取材に応じた貴子氏は「きょうから農林部会にも出席できることになった。温かい配慮をいただき感謝したい」と謝意を示した上で、「これからできるだけ(農林部会に)出席し、同じ目標、目的に向かって勉強を積んでいきたい」と述べた。

 オブザーバー参加で、採決権も発言権もない立場については「時間とともに、さまざまな動きも出てくると思う。さらに一歩進めるためにも、出席して勉強を積んでいきたい」と、改善への期待ものぞかせた。「強さや懐、幅のある議論、深みのある議論に徹するところが、自民党の伝統であり、他党との違い。自民党の文化に携わることができたが、この機会をどれだけ生かせるかは自分にかかっており、勉強を積みたい」と繰り返した。