東京都議会は22日の本会議で、豊洲市場(江東区)移転問題に関する経緯を調査するための百条委員会について、全会一致で設置することを決めた。

 百条委は、すでに、石原慎太郎元都知事らの参考人招致が決定している特別委員会と連携しながら、石原氏や、土地売買にかかわった側近の浜渦武生氏らの証人喚問を、実施する見通しだ。

 都議会に百条委員会が設置されるのは、浜渦氏が副知事時代に対象になった2005年以来、12年ぶり。

 一方、小池百合子都知事は本会議後、報道陣の取材に、百条委の設置について「議会が決めること」とした上で、「これからのどんなやりとりが行われるか見守りたい。豊洲移転の責任というより、瑕疵(かし)担保責任の部分について、どのような形で(決定が)進んだのか見守りたい」と、真相解明につながることに期待を示した。

 小池氏自身が今後、石原原氏と面会する予定については「議会の方でお聞きになるので、お任せしたい」と述べるにとどめた。