任期満了に伴う千葉県知事選は26日、投開票され、現職の森田健作氏(67)が新人3人を破り、3度目の当選を決めた。任期は2021年春まで。県内で8競技の開催が決まっている20年東京五輪・パラリンピックを、知事の立場で迎える任期を得たことになる。競技開催が決まっている都道県の知事では、初めてだ。

 2期8年の森田県政に対する事実上の信任投票。投票率は31・18%で、前回を0・78ポイント下回ったが、今回も100万票を超える圧勝だった。森田氏は当選報告会で、銚子産のキンメダイを贈られ、万歳。「千葉には東京を超える実力がある。そんな意欲が伝わったのではないか」と述べた。

 3期目の抱負として「自分のすべてを出し、4年間思い切り燃焼してやろうと思う」と完全燃焼を宣言。「私は青臭い人間だ。知事ひとりでは何もできない。スクラムを組み、みなさんと『チーム千葉』で頑張りたい」とも述べ、オリパラに向けても「千葉県民の人情が最大の目玉。また千葉に来ようと思ってもらえるような、おもてなしをしたい」と意欲をみせた。

 今後は、肝いり政策の東京湾アクアライン通行料800円の恒久化も目指す。県は、800円への値下げで、14年4月~16年9月に首都圏全体に約1155億円の経済波及効果があったと発表。恒久化の実現は、譲れない課題の1つだ。一方、市町村との連携不足を指摘する声は根強い。森田氏は「皆さんの力がないと何もできない。皆さんとともに1つずつやりたい」と強調した。【中山知子】